2023-01-01から1年間の記事一覧
ベストセラー自伝のアニメーション映画作品。 現代受けする様に原作をアレンジしたりせず、悲しみややり切れなさを描いていた。落ち着きなく小学校を退学して、たどり着いたトモエ学園では子どもらの個性を第一にした方針であり、同じような理由で通う子ども…
1980年代イタリアのシチリア。 同性愛に対する偏見と嫌悪が激しかった時代。ヨーロッパの実態が垣間見えた。 花火職人の息子ニーナとバイクの整備工として働くジャンニがある事故がきっかけで出会う。 ジャンニは自分の性癖を自認していたが、これがきっかけ…
ビートたけし原作「浅草キッド」の音楽劇(ミュージカル?)の舞台版。 ビートたけしが売れる前、浅草での修業時代。師匠となる深見千三郎との出会い、別れの中に浅草芸人の悲哀をまぶしている。 音楽劇と銘打っているだけにテンポよく舞台は回る。 原作や周…
兄弟のように仲良くできていたレミとレオだったが、学校内でその仲を からかわれたことでレオはよそよそしく振舞いだすのだった・・・ 愛情が強い分、冷たくするのもひとしおのレオ。 同性愛というには早すぎる二人の仲は、はかなくも崩れ 永遠の別れをもっ…
戦争で母を亡くした少年の、継母と亡き母をめぐる冒険譚。 ジブリ作品は民話や伝承などから物語の構成を参照して来たと思っていた。 見た人にとって、原型を知らずとも、腑に落ちる物語になっていたのは この成果だと思っていた。少年が冒険の旅に出て帰郷す…
予告編の印象とは異なった作品だった てっきり超能力に目覚めた子どもが大人を翻弄するのかと思っていた。 母親の目線、教師の目線、少年の目線とビル火事を境に物語れる。子どもらの喧嘩の原因が男の子同士の淡い恋心とそれを隠すための行為が波紋を広げて…
韓国作品のリメイク。 日本国内でロケしたんだろうが、何故か日本っぽく無い。 パラレルワールドを見ている様であった。 冷徹な監察官に綾野剛、油ぎった中年刑事を岡田准一。各々、適材適所だろうが 既視感ある配役だ。あんだけ暴れてよくもまぁ体力が持つ…
レズビアンでマエストロの主人公 ターの転落と再起。 映画館で見るからにはオーケストラの演奏が聴けると思っていたが それはなかった。誰かにはめられて、疑心暗鬼に落ちる苦悩という事だろうか。 もっと脂身の様なものが欲しかった
トランプ政権誕生前のアメリカの片田舎の物語。 キャラクタの造形が、アメリカの問題を体現しているかのようで 興味深い。 無職の職探しの結果ドラッグ売人、その家族もドラッグ中毒。 いじめられっ子、とその嘘、地元のギャング。 狭い街の狭い人間関係の中…
ストーリーを見る、と言うよりジャズの演奏を聴きにいくと言った感じだった。 夢に向かって挑戦する過程で男同士の友情、切磋琢磨、野望、が絡みあっての 筋立ては凡庸かもしれないが、ジャズ演奏とジャズを視覚で表現すると言う二点では 大変おもしろかった…
ゲイカップルの死別後の愛の行方を描く。 主人公の浩輔は子供時代にオカマといじめられ、周り敵と思い見返すために努力して、ついに見返すことができ、些細な優越感を得て自尊心を回復をさせた。 だがそれだけでは心は満たされず、龍太との出会いで尽くす喜…
東京オリンピック開幕に伴い、外国からの観光客から遠ざけるためにコンビニから成人誌が撤去された。その成人誌編集者たちの誌面作りにかけた顛末を垣間見た。 街から成人誌が撤去されたことには誰もが異論なく賛成することであろう。しかし、そこには生業と…
南イタリアの別荘地にセレブ家庭と町民家庭のおやじ二人が同性婚をすることで巻き起こるドタバタ劇という所か。 それぞれに家庭があって親父たちの行動を受け入れられない子ども達の葛藤から理解、受け入れを描いている。本人同士が仲たがいをし、これの修復…