2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

マルサの女

国税官が脱税者を追うという社会はストーリーなのにものすごく 人間性ある作品。 金が人の世の生き血とも言える由縁だ。 金のせいで人間の本性が丸裸になる。権藤と板倉が酒場で落ち合うシーンがある。 話の折々に酒場にいた赤ん坊の顔が映し出される。 赤ん…

僕のピアノコンチェルト

孤独な天才児とそれを見守る祖父の温かいまなざし。 ただ、天才児が天才であるため親の過剰な期待を背負いすぎて それをそらすために事故で脳に障害が出た振りをした。 ここまでいくと嫌味だと思う。 天才児の生の悩み叫びが描かれていなく、 斜めに世間を見…

僕のいない場所

子供の視点で描かれた残酷な世界。 母を求めて孤児院を脱出するも母は未熟な成人であり セックス依存症だった。 街の悪がきどももタバコにシンナーと自分を痛めつけていた。そんな世界で生きることを拒んだ主人公の少年は 廃船の中で鉄くずを拾っては、また…

しゃべれどもしゃべれども

ストーリーは退屈で盛り上がらない。 主人公が何を考え何に困ってそれを打破しようとしているのか 分かりづらかった。 話し方を学ぶために集まった三人がそれぞれに背負った影を 炙り出せなかったような。こういう映画があってもいいという人もいるかもしれ…

タンポポ

伊丹十三監督の作品。 女手一つのラーメン屋を立て直すために男たちが力を貸す物語。 それと合わさって食をめぐって様々な人たちの寸劇が散りばめられて 食物連鎖のようだ。 寸隙の中に死に際の母親が命を振り絞って焼き飯を作るシーンがある。 電車の走り抜…

どこに行くの?

すごい作品を見た。 鬱屈した生活を送る青年が、その殻を破ってしまい どこまで落ちていく作品。 主人公アキラの社会性、社会的なつながりは 彼の周りの男の性癖にがあるにも拘らず辛うじて保たれていた。 それがふとした衝動によって脆くも社会性が断ち切ら…

スパイダーウィックの謎

子供向けの作品だったかな。 子供だけにしか見えないはずの妖精が最後には 大人である母親にも見えたところで、面白みがなくなった。 母親はやはり、現実側の立ち位置をキープして欲しかった。 母親までも子供と一緒に悪い妖精とは戦って欲しくない。変人扱…

最高の人生の見つけ方

人生の最後を充実したものにするために、やりたいことのリストを書き上げて実行していく。 この発案は、自動車の修理工であるカーターのメモから。 金持ちだが孤独なロブが、それに気付き、同じ病に倒れていたことからの親近感からか 実行していくことになる…

隠し砦の三悪人

そんなに熱心に見入ることの少ない映画だった。 心に何も残っていない。

北辰斜めにさすところ

旧制高校の卒業生が母校を思う映画。 単純な昔を懐かしむという作品ではなく結構見せられる映画だった。 作品は五高と七高の因縁の野球試合を「七高野球部創部百周年」として開催しようと 話が起こる。これに乗じて記念誌の掲載として主人公の上田に当時の …

紀元前一万年

はるか大昔の人類の物語。 と思いきや、スケールの大きさの割にはなんとなく 小さくまとまっていたような。主人公デレーの村人が奴隷として連れて行かれ、 デレーたちはその後を追い仲間を募って敵の大将を獲るのだが アクションが多すぎたような。 BC10…

相棒

テレ朝のドラマ「相棒」の映画版 映画版とあって、東京マラソンを舞台にしたスケールの大きい作品。 不可解な事件、謎を解く鍵としてのチェス、SNS、いろいろ キーワードを埋め込まれてクライマックスはもう一ひねりして終わる。 でもラストに至るまでの…