2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ぜんぶ、フィデルのせい

1970年代のフランスを舞台にした作品。 主人公の子役の目線で物語が進んでいくため 見る前にはこの時代の背景を知っておかないと 分かり辛い。三人のお手伝いさんから いろいろな話を聞かせるシーンが面白い。 キューバ出身者からは共産主義の批判を、ギリシ…

ここに幸あり

大臣職を罷免された主人公ヴァンサンが、家も家族も失って ふるさとに戻ってぶらぶらする… フランスの大臣は失職すると、何もかも失うのだろうか? ちょっと理解しがたいシチュエーション。浪費癖のある妻は、主人公から離れては 金の匂いのする男へ寄っては…

みんな、はじめはコドモだった

五人の監督が送るショートショート。・展望台 通天閣の展望台に捨てられた子供と自殺しようとした男が一夜を過ごす。 大人も子供も大変なんやな、というのを二人は分かち合って・・・というのだろうか。 ちょっと物足りない。・TO THE FUTURE 学校の先生と、…

ワルキューレ

ヒットラー暗殺作戦の舞台裏を描く作品。 ナチズムは間違っていると思い知った主人公が秘密裏に同志を募り 治安維持作戦「ワルキューレ」を逆手にとって ヒットラー暗殺、政権打倒を速やかに目指す…のだが。これ以上戦禍を被るか、自らの命を呈して避けるか …

宮廷画家コゴヤは見た

革命前夜のスペインで活躍する宮廷画家ゴヤの目を通して 歴史に翻弄される人間を描き出していた。 描き出したかったのは何だろう 権力に翻弄される人間の姿か、翻弄された人間の可憐さか。またカルロス四世も映画に登場していた。 王の謁見に華麗な音楽がな…

ブーリン家の姉妹

王族に娘を送って取り込もうとする物語。 石造りのイギリスを象徴してか 重々しく薄暗い城内をうまく演出している。 女を人質として男に差し出すというのは東西を 問わないのだな。ナタリーポートマンのグリーンの衣装はよかった。ただ、ちょっと眠くなって…

ジェネラル・ルージュの凱旋

全体的に軽薄単調な作品。 内部告発によって疑いをかけられた凄腕の医師は 実はリベートで私服を肥やすことはなく 救急医療のための機材を揃えていたということなのだが 単純すぎるのでは?登場人物の一面性を描いているだけで 陰に潜む背景や余韻といったも…

チェンジリング

1930年代のアメリカの風景のためか黒味がかった映像だ。 今でこそ人権の国、と騒いでいるけれど 当時は人権の概念もない弱肉強食な世界のように見えた。 誘拐された子供は見つからないままのラスト。 ひょっとしてら生きてるかもしれないという希望をつない…