2009-01-01から1年間の記事一覧

バグダッド・カフェ

10年以上前にビデオで一回だけ見たのだが テーマソング「calling you」だけが頭にこびりついていた。 歌詞もまったく分からないのだけど、絶叫ともいえる さびの部分が頭の中で渦巻くのだ。映画そのものは太った婦人が旅する、黒人男性が双眼鏡で覗くという…

夏時間の庭

莫大な美術品を大事に守ってきた母が死んだ。 残された三人の兄弟は。。。 思い出の美術品や家、庭、風景を捨て去り それぞれの今の生活を取っていく。 これは仕方のないことだろう。 それぞれに家庭の問題もあって、うまく行ってなくて トラブルが続いてい…

3時10分、決断のとき

男の友情、という一言では語れない作品だ。 ラスト、撃たれて死んだ乳の敵のために銃を取った ウィリアムはなぜベンを撃たなかったのだろうか。いや、なぜ撃とうとしたのだろうか。彼は見ていたはずだ、YUMA行きの汽車に乗せるために 父と共にベンを連行…

あの日、欲望の大地で

人生の陰なる部分を背負った女の心の解放を描く。 行きずりの男とつかの間の情事を楽しむシルビア。 生き別れた娘との再会を果たそうとメキシコから来た男カルロス。 物語は現代とシルビアの娘の世界、シルビアの娘時代を交差して進む。自分の母親と、浮気し…

サンシャインクリーニング

面白い映画だった。 アメリカ版のおくりびとといえるか。仕事がうまくいかないシングルマザーの姉と ニートの妹が自分たちの人生をもういちどやり直すために奮闘する姿を描く。 殺人現場の清掃というやばい仕事を明るく描いているのは おくりびととちがって…

2012

人類滅亡の作品はあまりにもワンパターンしすぎた。科学者・異端児などによる異変の発見→平穏な生活、 些細なことでけんかしている二人→徐々に目に付く異変→ 政府の動き→大混乱!→大脱出→明かされる真実→ 愛の発見、献身の美徳→ハッピーエンドなんだかこれば…

なくもんか

怪優・阿部サダオ氏の作品。 商店街でのシーン、回想シーンはテンポ良く 物語が転がっていく様で面白い。 塚本のすねた演技も見物だった。軽演劇者としての安部の実力が生かされていない感があった。 確かに、日本のコメディー映画に対するパロディがそここ…

ベルサイユの子

浮浪者の母と子供。 捨てられる子供。 その子に付き合わされる世捨て人。 子供とのふれあいを通じて社会復帰をしようと努めるが 己のプライドに負けてまた世捨て人。 大人の都合に振り回される子供。 う〜ん、これもそんなに面白くなかった。

クリーン

マギー・チャン主演作品ものすごっく地味。 これといった印象が心に残らなかった。 どうしたことだろう。。。 ここまで心に残らないと逆に気になる一本だ。

沈まぬ太陽

国民航空を舞台に会社の不当な扱いに耐え、耐えた先に見つける 仕事の意味。ただ、労働者が尊く、経営者は悪という単純さが 鼻につく。 しかし、中盤、国民航空再建に参加した関西紡績社長の存在は それを中和できたか。JAL再建問題の歴史をなぞるようで …

ガマの油

役所広司 初監督作品。息子が死に、その悲しみを乗り越える様を描く。 大きな悲しみを前にしたときには空元気を出すというのが テーマで役所の笑い声が随所に見えた。彼の死生観であろうか、人間が今そこにあるのは祖先のつながりの上にあって その象徴であ…

ミラクルウルトララブストーリー

知恵遅れの青年と保母さんの恋物語。 松山ケンイチの暴れっぷり、突拍子のない行動が 面白く知恵遅れの人特有の奇異なる行動であった。 ひょんなことから農薬を浴びて、体調に異変をきたすのだが それによって「正気」になり、保母さんに気に入られるために …

カイジ

無気力・無一文の若者たちが船へと借り出される。 その船の名はエスポワール。 船の中ではジャンケンカードでの運命を開き、高圧電流の流れる鉄骨を歩きわたり 最後はEカードなるゲームで敵を打ち負かす。 ゲームはそれぞれ大変に単純。 こんなものでよくま…

南極料理人

南極のドーム富士観測基地内で起こる人間ドラマ。 閉鎖された空間の中に男が8人。 如何にして生きていくかは衣食住を充実させること。 調理担当の西村は限られた環境と食材で精一杯旨い飯を作り上げる。 映画は調理する彼の姿を捉えるが、それは従であって …

ミルク

1960年代サンフランシスコでのゲイムーブメントの立役者 ハーヴェイミルクの生涯を追う。 40になったミルクは心機一転新天地をサンフランシスコに 求め恋人と引っ越してくる。 この恋人の引っ掛け方が妙に気になった。 地下鉄駅の階段ですれ違いざまに声をか…

おくりびと

面白い作品だった。 納棺師の所作の美しさ、山形の自然の美しさが際立った。 また、ある葬式において。雛人形が飾ってあったままのお宅があり それをバックに映る本木も美しかったシーンだ。白子や鶏肉にむしゃぶりつくシーンはいかにも生は生によってという…

フロスト×ニクソン

イギリスのコメディアンと元大統領のインタビュアー インタビューをするまでにあたり念密な下準備の模様と 回想を交えて物語りは進む。 時には場外乱闘もあり狡猾な元大統領の話術に押され…ウォーターゲート事件の何たるを知らないままみたので 感情移入でき…

TAJOMARU

芥川の「藪の中」をテーマにした作品。 オープニングから日本の美しい風景が映し出されて すがすがしい気分になる。 ショーケンの御所さまの演技には恐怖と威厳さがあって面白い。 目が見えない設定であり。杖を突いて歩くのだがその突く音が 響いて緊張感が…

レスラー

かつての人気レスラーが、年老い、人気もなくなりその後の生きる姿を描く。 端々に見えるのが落ち目になった無様な姿。 栄華を誇ったレスラーたちのサイン会には自分でカメラを用意しそれでスナップを取り 自分で集金をする。他にも同業者が溢れ、室内はいた…

幸せはシャンソニア劇場から

第二次世界大戦前のパリ。 倒産した劇場を従業員が買い取り興行をし 再び自分の居場所を取り戻す。 各役柄の立ち回りは分かったが あのコメディアンが良く分からなかった なぜツマラナイネタを披露し右翼の集会では受けていたのか。 劇場の評判を落とそうと…

20世紀少年 最終章

正直、この漫画を読んだことがないので 途中から話が分からなくなった。ラストはあるマシーンで自分の過去を尋ねるのだが 過去に犯した自分の罪(トラウマ)を解決する方策を採るだけで 現状には何も影響していないという 変な落ち。 それともこれはすべて主…

サマーウォーズ

時をかける少女に感銘を受けて同監督の最新作を見る。 感想はふむ?という感じ。 目に見えないインターネット上での人間関係と 肉親地縁というリアルな関係をクロスさせた作品。 途中から発想の飛躍もあって元気でよろしいと思うのだが 物語のキーがあまりに…

時をかける少女

タイムマワープのあるSFって面白い。 単純に時間移動をして自分が生まれていない時代に親の結婚を阻むと 自分が生まれなくなる?という矛盾をタネにして話が広がる。 不思議にこの理屈は納得されている。われわれの心の中では時間はある方向性をもって不可逆…

剣岳

雄大な山々の風景が美しい。 地図を作るために三角点をうちに登山を繰り返す陸軍の調査機関と 私設の山岳会が剣岳を制するための競争を用いて人間ドラマを 描く。ちょっと縦に割ったような感じで面白みが少ないような。その人間ドラマにおいても心のひだが描…

扉をたたく人

心を閉ざしてしまった初老の大学教授。 生きる力にみなぎっている青年。 二人の心をつないだのは熱いリズムのジャンベ。二人の友情を映し出すところまでは面白かったのだが タレクが拘束されてからは暗い調子になった。 結構退屈な感じ。 タレクの美しい母が…

マンオンワイアー

NYのWBC二棟にワイヤーを張ってそれを綱渡りしたドキュメンタリー。 その”犯罪”に関わった人々が登場して過去を振り返りながらも インタビューされていく。 挿入される回想劇がコミカルで可笑しい。ノートルダム、シドニー大橋など過去にも離れ技をやってき…

ターミネーター4

これといって印象には残らなかった。 ちょっと前の漫画のような内容であった。

パリ

いまのパリに住まうパリジャンたちの群像劇。 心臓病を患って余命いくばくの男とそれを取り巻く人々の 物語が並行になっている。 高層アパートから見渡せる世界だけが、療養中の彼にとっての 世界(パリ)。パリに暮らす人、パリを目指す人と三者三様の生活…

ハゲタカ

NHKのドラマが続編となって映画化。 窺い知れない中国の魔の手が日本の基幹産業、 日本そのものであると嘯く自動車産業を買い叩こうとする。それを阻止するハゲタカ・大森なのだが 日本を守る役としている気がした。中国の投資家・劉もあっけなく殺されてし…

天使と悪魔

強力なエネルギーをもつ反物質をもちだして バチカンを相手取っての大立ち回り。 悪の組織を追う、象徴学者と反物質研究員。ちょっと都合よすぎかな。 思ったほど面白みは少ない。