トランプ政権誕生前のアメリカの片田舎の物語。
興味深い。
無職の職探しの結果ドラッグ売人、その家族もドラッグ中毒。
いじめられっ子、とその嘘、地元のギャング。
狭い街の狭い人間関係の中でしょぼい話が、美しい構図と人物描写で
描かれている。
文無しになったマイキーは何も持たずに
元妻を頼って戻ってくる。その場しのぎの出鱈目でなんとか付け入り
ねぐらを確保。手っ取り早い仕事でドラッグ売人になる。
チンケな小商で生活費を払えるまでになったが、ドーナッツ屋のバイト学生のストロベリーに岡惚れ。彼女とのセックス動画を撮影し、ポルノ女優としてプロデュースで儲ける夢を持つが、ギャングの急襲にあい裸で逃げる。逃走の様子が続き、惨めさを感じさせた。
文無しにってストロベリーを尋ねる所で終わるのだが、
少女を騙してポルノ女優にするのは良くないと改心したかと想像させたいのだろうが、マイキーはクズなのできっとストロベリーに頼ったろう。
どうしようもない人々を、取り上げた作品って初めて見た。