役所広司が演じる平山は風呂無しのアパートで侘しい独り住まい。
決まった生活を毎日繰り返している。
トイレ掃除の仕事では、執念深く便器を磨き上げる。自分のペースを
乱されない様にする姿は、何かの修行の様だ。
仕事終わりは銭湯に行き酒場で飲み読書をして眠りに落ちる繰り返し。
天涯孤独の身かと思えば
家出した姪が飛び込んでくる。実家は裕福の様子。
稚拙な世界観だと思った。
訳ありの男が富を捨て自分を殺す様に
侘しい暮らしと、トイレ掃除の仕事をする事に
清貧や職業に貴賎無しとでも言いたいのか。
金持ちが自分探しの旅に出た、そんな印象だ