ペコロスの母に会いに行く

長崎を舞台にした母と子の物語。
ぼけていく母を大事に見守る息子に岩松了がぴったり。
コミカルでせかせかした演技が旨い。
赤城春江のとぼけた演技も味がある。

一つ一つのギャグも効果的で劇場内は
笑い声で包まれていた。

ぼけていくことで辛かった事、悲しかった事の角が取れて
美しさだけだ残り、死に別れた人々が幻となって
母の元に戻ってくる。

ぼけた母を邪険にすることもなく
登場人物の誰もが優しい。

素敵な映画です。