文句なしに面白い作品
冗長になりがちな演出の一切をカットして
作り出す繊細で機能的な美しさを持っている。
暴力の応酬はますます激しく
血なまぐさく、そして可笑しい。
痛めつけられた石橋蓮司は可笑しくもやはり可笑しい。
味わい深い迫力があってこれは発見だった
また、男の色香を感じさせてくれた
椎名桔平の目配せ、歩き方は面白い
眉の寄せ方もよかった。ラーメン屋を襲うときに
まっすぐに歩いてくるさまも良。
純朴な青年をやらせたら日本一の
加瀬亮はインテリヤクザに徹していた。
サングラスをかけさせた所に妙技を感じる。
いずれの役者もあくが強く
全員悪人というふれこみ通りで楽しめた。
無駄の無い、不用意な伏線を廃していて
見終わった後はすがすがしさすら感じさせた。