大変、心打たれる作品でした。
本作を見て心に残ったものは「優しさ」です。
つくづく、優しさとは何だろうかと思い返しました。
いま、アメリカに見る強欲資本主義や、勝ち組負け組といった二極論、インターネットの言論に見る殺伐とした世界。
世の中がギスギスして他人を思いやるのは無用と言わんばかりにエゴがまかり通っています。
この状況の中で、カナオは粛々と修羅場である法廷の様子を描き
折れそうな心を保っています。
翔子は後輩に「逆ギレ」されて心を痛めています。
優しい心の持ち主が、負けてしまう世の中は
絶対におかしい。
どんなに寒風吹きさらしても二人で支えあって
この世を渡りたい。
優しさが忘れられがちな世の中において
優しさが大切なんだよと教えられた一本でした。