崖の上のポニョ

heureux302008-08-10

五歳の男の子の冒険譚といえようか。
魚から人間になったポニョをつれて、家を出た母を捜す話で
中々面白いのだが、説明的なシーンが多く観ていてちょっとだれてくる。
大人が子供に接するときにあのように同意を求め、理解を求め、説得するつもりで話すのだろうか。
子供も大人の一員といいたいのだろうか。
大人の常識には納まりきれないのが子供であろうし、大人とは理不尽で腕力を伴いながら押さえつけていくのではないか。
そういう世界から外れて異形のもの・ポニョと旅に出る、のが定石に思えた。
これは個人的見解。

ポニョの母親と宗助の母親が立ち話するシーンなど必要なのか。
両方の親の理解があってポニョが人間になるとでも言うのだろうか。
話し合いで解決させるなんて、いまひとつな感じ。

全体的に絵本のような台詞回し。
だが絵本に達していないと思う。

アニメーションとしての技法は面白かった。
子供の目線で見ればこの世の全ては不思議ばかりだから、ああいう風に見えるだろうな。