陰日向に咲く

heureux302008-02-10

話題になった小説を原作とした映画。

小説そのものは未読であるが前評判を聞いて観た。

男女9人の群像劇として描かれている。

主役は岡田と山粼あおいのようだった。

大都会の隅っこで人々がもがき、悩み

それでも人は孤独ではないということを示したかったのだろうが

まとまりきれてなかったような。

さまざまな人々の物語を交差させながら

台風で飛ばされる黄色い傘が針となって縫い合わせたのだろうが

まとまりのない感じがした。。。

観客受けするからといって色恋沙汰をいれないと

いけないのだろうか。

やはり世の無常、浮世を示すためには偶然が重なるこのような

ストーリには一目ぼれ的要素を据えずだめっぽさを出して欲しい。

印象に残ったシーンとして父親役の三浦が家族を捨てた

ところだろうか。ただ、それに至るまで、そして家族が回復するまでが

薄い感じがした。

演者はいずれもすばらしい。

岡田はいい役者だ。