恋人との自由のために分離壁を命がけで乗り越えていく。。。
パレスチナの置かれた現状が頭に入っていないので
ストーリーを深く追えなかったが主人公のオマールたちは
支配されている側と言うのは分かった。
友達との企み、友情を守るために拷問も耐え、そして裏切り。
パレスチナの町並みを疾走する姿は鮮やかだった。
最後、オマールは軽々と乗り越えれていた壁を乗り越えられなく
なっていたのだが、これは何を意味するのだろう。
前作が面白かったので、期待したが尻すぼみな感じ。
余生を過ごすためにインドへ逗留している彼ら彼女らの話だったのだが
かの地で第二の人生を新たにトライする格好になっており、死別や老いの寂しさなどが手薄になっている。
ホテルオーナーのソニーの空回り振りと婚約者との騒動がわずらわしく
ラストダンスのシーンは興ざめの目で見た。
長年連れ添ったカップルであったが、ふとしたキッカケで
片方が失職し住まいを失うことになった。住み慣れた家を手放し
二人は、大切な友人たちの下に別れて暮らすことになる。
最初のころは親身になってくれていてもそれぞれの家庭の事情に
溶け込めるわけでもなくお互いに亀裂が生じてきていた。
せっかく破格の条件で新しい住まいが見つかったにもかかわらず
年かさのパートナーが不慮の事故で亡くなってしまい、二人の再出発も
はかなく終わってしまう。
居候先の子供、ジョーイは
大阪の街中、ランドセルを背負った子供の向こうに在る二階建てビル。
これがヤクザの住まいとは気づかない。わたし達の日常の中にある「異端」を分かりやすく示すところから作品は始まる。
住み込みの兄さんにカメラを回しながらあれこれ聞く。キャンプセットの袋をマシンガンですか?と聞くと観客はどっと噴出すのだが、穏やかに答えていた兄さんが見せた背中の刺青で、油断していたことに気がつく。
カメラはヤクザの暮らしぶりを映し出す。思った以上に質素なのだが、
男だけの暮らしであることに気がつく。お茶出しも料理も掃除も洗濯も皆男である。
そんな中、組長が見回る先の新世界の女店主やヤクザ専門の弁護士の事務員は
いかにもツワモノな女としてホッとさせてくれる。ここのところがテレビ的というか。
奇妙な団体生活の中で生まれてくる親近感、愛情が見えてくる。
カメラはしのぎの瞬間も捕らえていた。高校野球賭博や何かしらの集金の現場。
非合法な何かでしのいでいる。
映画はヤクザの置かれた窮状を見せてくれた。
そんなに苦しいのならヤクザをやめるしかないが、やめてどうするか
ヤクザはセーフティーネットなのか
どんな業界でも団体組織がありその権利を主張し組織利益を守るのは
一緒なのだ。「ただ今」を見せる作品だった。
警察の恫喝にもヤクザの恫喝にもひるまずカメラを回し続けたことに感服!
アメリカ人のプロジェクトに対する考え方が分かる作品。
近未来の人類は火星に到達していた。植物学者のマーク・ワトニーは
砂嵐に襲われ死んだと仲間に思われ火星に取り残された・・・
ここから、火星側と地球側で救命劇が始まるのだが
そのどれもが前向き。
悲観的にならずに、課題を如何にして解決するかその策を練るところが
見所だ。
マークも残された機材で基地内に畑を作ったり水を作ったり
過去の実験機材を掘り起こして少ない駆動部分を16進法で
通信を試みたり。
地球側も、彼の遺体を人工衛星で捜し出そうとしたときに
異変に気づき、生存を確信してからの奮闘振りも面白い。
補給線を3ヶ月で作るように段取りしたり鼓舞したり
急ぐ余りに点検をおろそかにしたせいで補給船を積んだロケットは
爆破するも、中国が手助けしたり。
如何にして課題を見つけて解決するか、という教材のような映画だった。
派手なアクションが、すべて実写で撮られていると言うところに
驚くのだが、アクションがすごすぎて、アクションとアクションを繋ぐ
物語がいまひとつ・・・
派手なアクションを売り物にしたスタントマン・ジョニーユタが
友達を亡くしたことをキッカケにFBI捜査官となる→なんで?
実習中に起こった事件を推理し、エクストリームスポーツを通じて
壊された自然を戻そう、という集団に行き着く。
なんともご都合よき物語の部分は凡庸だが
バイクジャンプ、スカイダイビング、サーフィン、殴り合い、スカイスーツ、クライミング、スノボー、バイクと生身のアクションは最高だ。
同行するカメラマンもすごい!
受付けられない。
テレビ放送開始30年がたつ刑事バディ作品の元祖。
軽妙なやり取り、ダンス、服、酒、女、クルマと
男を引き立てるエッセンスが凝縮されている。
今日日、目の肥えた観客には飛躍しすぎ、現実を超えすぎと
興醒めるかもしれないが、そこは忘れて美学に酔うべきだろう。
最後まで重苦しくせず軽妙さが伝わる作品だった。