君の名前で僕を呼んで

1980年代の夏の北イタリア。鄙びた田舎町に暮らす

3人家族の元にアメリカから大学生がホームステイに来た。

17歳のエリオと24歳のオリバーは女の子とも楽しく遊んでいるが

互いの存在が気になり出し徐々に接近しだす。

性に貪欲なエリオは積極的だが、行きずりの火遊びに後ろめたさを感じる

オリバーと対照的だがそこは若い男のこと、あっという間に

愛し合う中になる。

 

北イタリアの乾燥した夏の光をいっぱいに画面から感じられ

それが若い二人を包んでいてとても美しい。

 

何よりも息子の異変に気がつくも

優しく諭す両親の存在は、現代ならでは?

自分にも似た思い出がああると語るエリオの父親の役どころは

珍しい。

 

夏のシーンから一転、雪の中クリスマスの準備をするなかでの

二人の電話はしんしんと降る雪と重なってとて静かに美しかった。

ロング、ロングバケーション

ボケてしまった旦那と病を患う妻との人生最後の

ドライブ旅行。 2016年の夏を舞台にアメリカを古いキャンピングカーで

横断する。夫ジョンはボケても運転はなんとかできるが危なっかしい。

妻エバも薬が手放せない。旅の途中で出会う人は優しかったり強盗だったりと波乱に満ちている。夜中にスライドショーを見て思い出に浸りこれまでを振り返るって良いなぁ。

それでもジョンの痴呆は進行しエバのことも分からなくなり。

ついには隣人リリアンとの浮気をも語ってしまう。

ボケを死の恐れを和らげるためと描かれることもあったけどただただ残酷なボケかただった。忘れたはずのこと、浮気など、二人の夫婦生活の

波乱をぶり返す事が次々に襲って来る。

妻は怒り狂ってジョンを老人ホームに押し込むも

改心し引き取りに行く。

 

どういうわけか下が元気になったジョンはエバとセックスを

試みる。かつて愛し合った若かりし頃の思い出に浸れたエバはこれで充分とばかりに準備をしていた排ガス自殺を決行する。ここまでボケて、ガンが進行して入ればそういう選択になってしまうのか。。。

ジュピターズ・ムーン

国境を越える時に銃撃された少年が、超能力に目覚め不死と

浮遊能力を手に入れた、SF作品。舞台はまさに現代ヨーロッパの

シリア人難民受け入れをテーマにしていて

難民とドイツ人の生活の対比がなんとも残酷。

難民は身一つで逃れた訳だから何も持っていない。迷惑がられ

人の扱いがなされない。超能力に目覚めた少年と出会った医師が彼を

利用して金作りに励む、それを追う刑事がストーリーの軸。

その辺は地味目で退屈だが浮遊する描写やカーチェイスの模様、

重力を操り部屋を回転させるなど

飽きさせない。

少年の父のパスポートを国境越えのドサクサで奪った男がなりすまして

電車爆破を決行したりとテロのある生活を見せて来れた。

最後は人々の前で浮遊するところが目撃され

神のような存在になってしまう終わり方だった。

神の登場で平和が来るのだろうか

15時17分、パリ行き

実際にテロに遭った人物が演者として登場するという作品だが

話題性だけなのかな。

主人公の子供時代から、青年時代に至るまでを描いて、友達との旅行でテロに遭遇するという順番正しく

物語が進む。結論は分かっているのだから観客は

如何にして彼らがその正義と勇気を持ったかを探るだけになってしまった。

ダウンサイジング

今のシケた生活を変えるため夫婦共にミニチュア世界への移住を決めるが…風刺映画として、もしもそんなことが起こるのならという想像を楽しくできた。これまで稼いだ資産ならミニチュア世界なら有り余るという考え方は面白い。余剰分で施設の維持や建設費を運営してるんだと推察できた。こういった外堀も描いているのでスルリと空想の世界に入れた。

ミニチュア世界はユートピアかと思いきや、移民問題や犯罪などでスラム街の様子も出てきて面白い。リアリティを与えてくれる。

最後、世界が終わると穴倉に退避するコミューンの存在は何を意味したのだろう。ミニチュア化したのは環境に負荷をかけないためという崇高なミッションを背負った彼らは穴の中へ逃げ込んだ。

あいつらはカルトだ、そのうち穴の中で殺し合いだ、という一言も面白い。

主人公がミニチュア化される前の別れの宴の時に絡んで来た酔っ払っても良かった。小人は選挙権あるのか?そういう素朴な疑問や世間知恵がリアリティに色を添えている。


主人公ポールは後悔のない人生を見つけられたのか。

これがこの作品のテーマなのかな。

バーフバリ 王の凱旋

インド・ボリウッド大作。ただただ圧倒。

カラフルなセットや衣装、小道具の美しさに感動。

ストーリーの躍動感、飛躍の面白さ、思いっきりの良さ。

想像を超えるアクション。

はじまりのボーイミーツガール

目を患ってやがて失明するかもしれない、裕福な少女と母親のいない自動車整備工場の少年の物語。バイオリンを弾きたいと願っている少女は、目を酷使するからと親に禁じられながらも夢をかなえるため少年との脱走、というところ。少年と父親も亡くした母親の記憶を乗り越えるため遺品を整理しだしたりと、成長の物語でもある。フランスの美しい暮らしぶりや子供の元気ぶりを楽しめる一本では。