ファイアバード

軍事基地で出会った二人の禁じられた恋。

セルゲイとローマンは趣味の写真を通じて惹かれあっていくのだが

僅かなサインを見逃さずローマンからウブなセルゲイに対して積極的に誘われていく。

経験豊富なローマンは過去に男遊びの噂もあって組織の中でもマークされていた。

自分の保身の為に結婚して家庭を持つのだが、隙を見ては

セルゲイと逢瀬を繰り返す。

ゲイバレしそうになると、セルゲイを突き放し

安全だと接触する。ゲイ特有の態度を見せられた。

その分セルゲイのピュアさガラスの様な脆さ、孤独が引き立っていく。

summer of85を彷彿とさせられた。

ファイアバード

軍事基地で出会った二人の禁じられた恋。

セルゲイとローマンは趣味の写真を通じて惹かれあっていくのだが

僅かなサインを見逃さずローマンからウブなセルゲイに対して積極的に誘われていく。

経験豊富なローマンは過去に男遊びの噂もあって組織の中でもマークされていた。

自分の保身の為に結婚して家庭を持つのだが、隙を見ては

セルゲイと逢瀬を繰り返す。

ゲイバレしそうになると、セルゲイを突き放し

安全だと接触する。ゲイ特有の態度を見せられた。

その分セルゲイのピュアさガラスの様な脆さ、孤独が引き立っていく。

summer of85を彷彿とさせられた。

哀れなるものたち

奇想天外な作品。自殺した女性の胎児を取り出してその脳を死んだ母体に移植するというグロテスクな設定だが、意外と受け入れられた。ベラと名付けられたその女は、まさに子供で手術した外科医は父親代わりととして接していく。

ベラがたまたま見つけた自慰の目覚めから世界が広がっていく。SEXの快楽を教えてくれた男と世界横断の旅に出る。

少しづつ言葉が大人びて知性を帯びていくと、その男とも別れてしまう。

寒空のパリで女が稼ぐのは売春しかないという中でも見識を深めて父代わりの外科医を

見舞うために帰郷。かつて自分を束縛し死に至らしめた男と再会するも

幸せはそこにはなく、ついには復讐を遂げ自由と自立を得た。突拍子もないが女性の自立の歴史絵巻の様だった。

Perfect days

役所広司が演じる平山は風呂無しのアパートで侘しい独り住まい。

決まった生活を毎日繰り返している。

トイレ掃除の仕事では、執念深く便器を磨き上げる。自分のペースを

乱されない様にする姿は、何かの修行の様だ。

仕事終わりは銭湯に行き酒場で飲み読書をして眠りに落ちる繰り返し。

天涯孤独の身かと思えば

家出した姪が飛び込んでくる。実家は裕福の様子。

稚拙な世界観だと思った。

訳ありの男が富を捨て自分を殺す様に

侘しい暮らしと、トイレ掃除の仕事をする事に

清貧や職業に貴賎無しとでも言いたいのか。

金持ちが自分探しの旅に出た、そんな印象だ

Perfect days

役所広司が演じる平山は風呂無しのアパートで侘しい独り住まい。

決まった生活を毎日繰り返している。

トイレ掃除の仕事では、執念深く便器を磨き上げる。自分のペースを

乱されない様にする姿は、何かの修行の様だ。

仕事終わりは銭湯に行き酒場で飲み読書をして眠りに落ちる繰り返し。

天涯孤独の身かと思えば

家出した姪が飛び込んでくる。実家は裕福の様子。

稚拙な世界観だと思った。

訳ありの男が富を捨て自分を殺す様に

侘しい暮らしと、トイレ掃除の仕事をする事に

清貧や職業に貴賎無しとでも言いたいのか。

金持ちが自分探しの旅に出た、そんな印象だ

窓際のトットちゃん

ベストセラー自伝のアニメーション映画作品。

現代受けする様に原作をアレンジしたりせず、悲しみややり切れなさを描いていた。落ち着きなく小学校を退学して、たどり着いたトモエ学園では子どもらの個性を第一にした方針であり、同じような理由で通う子どもとの成長を描く。

子どもの個性を尊重などとは言い易いが、実際の取組みには相当の覚悟、根気があるのも劇中からよく伝わる。特に落とした財布を探すために便槽から汚物を掻き出すシーンはアニメと言えども眉を顰めるほどの描写で、子どもの個性を大切にできるか?と観客が試されてる感じもした。賑やかな食卓、楽しい遊びの中に忍び込んでいる戦争の影、存在を増してトットちゃんの生活範囲にも入り込んでいくのが恐ろしい。出兵記念の行列の中を駆け抜ける描写も素晴らしい。

作品は日常と戦争だけではなく、トモエ学園と子どもたちも描いて、戦争の最初の犠牲は子ども達であることを示している。

シチリアサマー

1980年代イタリアのシチリア

同性愛に対する偏見と嫌悪が激しかった時代。ヨーロッパの実態が垣間見えた。

花火職人の息子ニーナとバイクの整備工として働くジャンニがある事故がきっかけで出会う。

ジャンニは自分の性癖を自認していたが、これがきっかけでニーノを頼って仕事の斡旋を相談したのだろうか。

ゲイという立場でノンケのニーナに忍ぶ恋を持って接触し、友情の名を借りて

恋人ごっこを楽しんでいたのだろうか。

ゲイであるがために罰せられ、揶揄われて、侮辱され、親にまでその生き方を否定、

矯正される。

ゲイバレしても、接触してくれるニーナ。

束の間の愛に身を投じ、二人はこの世と別れを告げる。

自殺か他殺か、わからない。