運び屋

園芸事業に失敗した90歳の老人が手にした職は

麻薬の運び屋だった。。。

はじめはビクビクでも大金の報酬を手にするたびにい大胆に、親密になっていく。手にした大金で孫を学校に通わせたり潰れた店を立て直したりと

使うだけ使うところが面白い。

悪事と大金に目が眩んでしまうかと思いきや

彼は自分のペースと信条で仕事をこなしていく。

運送の途中で付けられた見張り役を庇ったり

生き方を諭していく。

裏表なく、あくまで自分の信条に従って行動する。

最愛の妻を亡くしその看取りのせいで運送のスケジュールが狂い

逮捕にいたってしまう。死をもって彼の存在を

絶対的にするかと思ってたが

刑務所で園芸の服役のかっとでおわる。

 

翔んで埼玉

漫画原作の架空のストーリーと、それを聞く現実世界と並行していて

面白い。

埼玉県民が不可触民のごとく差別されるのだが

埼玉県という現実と架空の設定を破城するギリギリ手前で踏み止まった感がある。

一つ一つの小ネタは光るが連続させるとそうでもない、とならずに済んだ。

物語として聞く現実社会では、過剰な差別をあり得ないと笑い飛ばすが

言葉の端々に、気持ちの中に、差別意識が現れてはたと気づかされる仕掛けだ。登場人物が各々役回りがはっきりとして、見ていて分かりやすく虚構の世界にすんなり馴染む。

グリーンブック

ロードムービーで格差あるバディものがこんなにも面白いとは。

一つ一つの設定に意味があり最小限の要素で物語を構築していて無駄のない数式のような美しさがある。

荒くれ者と芸術家、大家族と孤独、差別と被差別、与え、与えられること、さまざまな対比が音楽とアメリカの風景に乗って描かれていく。

説明したりせず状況だけで描くのもいい。

最後、わだかまりを捨て相棒の元に駆けつけるのはよかった。

相棒も差別のわだかまりを超えたのだから。

ボヘミアンラプソディー

歌唱力やライブの群衆の映像は

迫力があって楽しめた。

成功したミュージシャンの伝記作品は観客にも思い入れがあり、ノスタルジーに浸れるから、動員も見込めるのだろう。


ゲンボとタシの夢見るブータン

ブータンの由緒ある寺院の長男ゲンボと妹タシの話。タシはボーイッシュな女子でサッカーが得意。伝統的な女子のしつけを嫌ってる風だが、思春期特有の性自認の揺れを描いているのか?

ゲンボは寺の後継より外世界に興味がある。

これまで知らずに済んでいたことがか開国開放で、幸せの在り方が変わりつつあると、国民総幸福量世界一のブータンを描いたのか。

スマホを落としただけなのに

前半はミステリーで楽しめたが、後半は失速した感がある。

殺人者の奇妙さを演出の為に、廃墟の遊園地、メリーゴーラウンドなどを持ち出して

現実感の無さになった。もう少し、スマホのテクノロジーに寄せた展開の方が良かったのではないか。追う側の警察も万能すぎた。結局、スマホを落とした田中が一番悪い。

ヴェノム

宇宙から持ち帰られた謎の生命体に体を乗っ取られるという話。

勧善懲悪、登場人物の色分けがはっきりして、分かり易さが先立っていた。

主人公のトム・ハーディー、その恋人役ミッシェル・ウイリアムズはこの作品にはふけすぎではなかったか。20代後半の人物が、この作品の軽さにあっていたような。

主人公は特に葛藤もなく、宇宙人に乗っ取られそれを受け入れていくバディー映画のようになる。寄生獣のような重さもなく、その軽い焼き直しにも見えた。