2012-01-01から1年間の記事一覧

ラビットホール

子供を交通事故で失った両親のその後を描いた作品。 普段いた人が消えていなくなった後の痛々しいまでの喪失感が あった。 夫婦を取り巻く親、兄弟、セミナーの仲間、会社同僚たちとの 奇妙な距離感も陽気なアメリカ人の知られざる側面を見た。妻の母も息子…

恋の罪

切り刻まれた遺体を前にした女刑事の自問自答と二人の女の回想が 絡んで物語が進む。 潔癖症?厳格?子供のわがまま?な夫を持つ菊池いづみは AVのスカウトに声をかけられ モデルの仕事と思いきや、AV撮影で傷ついてしまった。 だが、ある売春婦との出会いで…

イキガミ

大して期待せずに見たが。 意外に広いものだった。 これは良作。命の大切さを知るために 1000人に一人の割合で国家により殺されてしまう世界なのだが 狂ってる事でも誰もそれに真正面から批判、否定できない世界でもあった。意外に、そのフィクションの世界…

連合艦隊司令長官 山本五十六

淡々と、史実を積み上げて言った間のある作風で まったく、色気も恋もない、いまどき珍しく好感が持てた。当時の海軍内の派閥、陸軍との関係、政治、マスコミ、世論の 雰囲気が伝わってくる。 特にマスコミの終戦後の描き方はドラスティックに言説を変えてい…