わたしは光を握っている

田舎町から都会へ、自立のために出て来た少女の話。

銭湯に住み込みスーパーのバイトを見つけるがウマが合わず退職。

銭湯の手伝いから仕事をすることの慣れていく。

映画青年、不倫OL、クレーマーなど人に揉まれて逞しくなっていく。

成長の証として、覗き見に大きな声で注意するのも頼もしい。

タイトルはある詩の一編から。

詩のキラキラした透明感を湯船の水に手を指して光を反射させて、似合っていた。

再開発で取り壊しが決まっていて、寂しさとこれまでの暮らしぶりが消えていくのに似合っている。