1980年代の夏の北イタリア。鄙びた田舎町に暮らす
3人家族の元にアメリカから大学生がホームステイに来た。
17歳のエリオと24歳のオリバーは女の子とも楽しく遊んでいるが
互いの存在が気になり出し徐々に接近しだす。
性に貪欲なエリオは積極的だが、行きずりの火遊びに後ろめたさを感じる
オリバーと対照的だがそこは若い男のこと、あっという間に
愛し合う中になる。
北イタリアの乾燥した夏の光をいっぱいに画面から感じられ
それが若い二人を包んでいてとても美しい。
何よりも息子の異変に気がつくも
優しく諭す両親の存在は、現代ならでは?
自分にも似た思い出がああると語るエリオの父親の役どころは
珍しい。
夏のシーンから一転、雪の中クリスマスの準備をするなかでの
二人の電話はしんしんと降る雪と重なってとて静かに美しかった。