バケモノの子

父は離婚で去り、母を事故で亡くした少年の成長物語。
渋谷の雑踏と異世界の住人が交わる小さな隙間があり
そこを行き来することで物語が始まるのだが
いまひとつ説得性が薄い。

千と千尋のほうがまだ、納得するのだが
本作ではとってつけたような印象がある。

バケモノの世界も日本古代神話などに基づいていれば
考えやすいのだがアニマルばかりで軽薄な感じであった。

人間の持つ迷い=心の闇に支配、それに打ち勝つための親子、仲間との絆という
ありがちなところに着地したのが残念。