闇金ウシジマくん

テレビドラマを映画化。
原作のギャル汚くんと出逢いカフェを統合した内容。

脇の人物の描き方がステロタイプで分かり易い。
貧しさ、というものの描き方がリアルでよい。
今の貧しさは喰えないではなく
孤独なのだ。

ミコとジュンが都会の中でもがく姿を
対照的に描いていた。
テレビドラマ編でも見られた手法だったが
原作の2案をうまく組み合わせて
より深い陰影を与えられている。

出逢いカフェで食事をするだけで
金が手に入ることで
感謝する心を失っていると指摘するウシジマ。

説教臭い感じもするがなかなか言いえている。

肉蝮の狂気もよかった。
今の映画の中で狂気を感じさせてくれるのは新井くらいではないか?

ラストの肉蝮の復讐とその顛末の描き方も
淡々としていて面白い。

しかしながら全体的にテレビドラマの延長線の雰囲気で
映画ならでは、とは行かないものか。。。