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エンディングノート

監督地震の父親の最後を基にした
ドキュメンタリー作品。
面白く観た。

監督が自分の家族を素材に取ればある程度深く立ち入ったものは
取れるだろうが、他人が見てもおかしくはないフラットなつくりであった。

家族のドキュメントといってもカメラを回して編集作業をすれば
監督は何らかの意図を持って結末を描くだろうから
ノンフィクションの体でも物語になる。

物語はというと、脂ぎったサラリーマンががんに侵されて
見る見るうちに痩せて衰えて死んでいく。
死に際は鮮やかで、段取りをつけて去った。

端々に入れる風景、子供目線のカメラワーク、鮮やかで
飽きない。ぐいぐい引き込まれていく。
ただ、ナレーションが自身の声であったのだが
娘である自分が父に成り代わって代弁するというのは
面白い。
いい供養になったねといえる。

死期を悟った人が取り乱さず
淡々と死に支度をする様は分かるのだが
取り乱して家族に八つ当たりするところ
とかみたかったな。
元気なころの夫婦喧嘩、遊び、部下に指示するような態度で
人に接する傲慢さが払拭されて、死に際に感謝の一言で去るというのは
出来すぎ感あり。
やっぱり最後まで食えない人でした、見たいなのもいいのだが
受入れにくいかな。