あの日、欲望の大地で

人生の陰なる部分を背負った女の心の解放を描く。
行きずりの男とつかの間の情事を楽しむシルビア。
生き別れた娘との再会を果たそうとメキシコから来た男カルロス。
物語は現代とシルビアの娘の世界、シルビアの娘時代を交差して進む。

自分の母親と、浮気していた男の息子と恋仲に落ちてしまう。
この男の子役のJDパルトがものすごい美形でため息が出る。
石を拾って鳥を撃ち、首をもいで羽をむしる描写が印象的。
なぜあんなのを入れた?

自分の母親がなす不徳な行為をとがめる為に
逢引小屋に火を放つがそれが思わぬ大惨事になった。
これはひどい。でもいいシーンだな。

最初で最後の本当の愛、はあなただけよと
娘とともに遠くメキシコへ急ぐ。
意識不明だった夫に意識が戻る。
それまで軽蔑をしていた娘からの母を呼ぶ声。駆け寄る姿。
美しいものがった。

人の弱さもろさ醜さをさらけ出し
最後は人間の美に戻した。