TAJOMARU

芥川の「藪の中」をテーマにした作品。
オープニングから日本の美しい風景が映し出されて
すがすがしい気分になる。
ショーケンの御所さまの演技には恐怖と威厳さがあって面白い。
目が見えない設定であり。杖を突いて歩くのだがその突く音が
響いて緊張感がかもし出されていた。
また目が見えないために表情が無機質になってしまうために
恐怖を感じる。

他は、、、小栗旬の若武者姿もかっこいい。
盗賊たちの衣装にダンスもかっこいい。
森の要請のような本家・多穣丸とのやり取りも面白い。
縦に割った、今風な単純さではない人間の迷いや情を描いていて
この路線で言ってほしいなぁとお盛っていたが
最後のほうはちゃんばらをやったりロマンスを取り入れたりと
凡庸になったのが残念。
白州で御所さまの権力者との絶対的な壁に打ちひしがれて終わりでも
よかったのでは。
それだっと若手を売り出せないのか。
ただ、やはり、、、面白い設定、面白いストーリー、いい役者、いい衣装なのだから
今風な、やり方は安っぽさが目立つだけに見えた。