実録・連合赤軍

heureux302008-06-01

理想に燃えた若者たちがなぜ、殺人集団になったのか
その過程を生々しく描いた作品。
「総括」の名の下で血の粛清が激しく行われていたとは。
彼らの言う「総括」のシーンは血生臭く痛々しいもので
とても直視できないものだ。
それでも作品はこの暴力、暴力によって出来た傷、骸を丹念に描き
その狂気を浮き彫りにした。

彼らのあの狂気は何だったのだろう。
”空気”のせいか、時代のせいか。

この狂気は誰もが持ち合わせていて
誰もが総括する人間になるということだ。

だからこの作品を見て人間の影の側面を良く知り
この業を背負って生きるのだ。