魔法にかけられて

heureux302008-03-22

最初がアニメ、そして実写へと移り変わるのだが
アニメの世界は夢と魔法というディズニーの世界。
そのおとぎの国の住人が、突き落とされて現実世界のニューヨークに
やってきた物語。

カルチャーギャップ的な笑いを目指すのではなく
ファンタジーは現実の延長線だという事を考えさせられた。

その象徴が離婚調停中だった夫婦が、おとぎの国のジゼルの言葉によって
愛を復活させた点。愛し合う二人にはおとぎの国の王子と姫のように
見えたのだろう。

森の愉快な仲間たちをニューヨークで呼び出しても
集まるのはドブネズミに鳩にゴキブリ。
姫を思って歌いだす王子に自転車をぶつけさせたりと
ファンタジーの常道をぶち壊していて、
シニカルな笑いに笑うのだが、愛とはどこにあるかを問う作品だったと思う。

ただ、最後にそれぞれに捨てられた王子とナンシーが
結ばれるというのは乱暴だと思う。