この道は母へとつづく

heureux302008-03-14

孤児院で暮らす男の子が本当の母親を探した
実話を基にしたストーリー。

ロシアの抱える様々な問題が要所要所にはめられていて
上手くまとまってる感じがした。

イタリア人の元に引き取られることになった
ワーニャはそのことを小さな胸で受け入れようと
精一杯明るく振舞っていて泣けてくる。

孤児院で暮らす子供たちは車の窓拭きや売春といった
最低限の働き口で口を糊していた。
イタリア行きをぼんやりと意識していた中で
養子に出てしまった子の実母が孤児院に現れ
ワーニャは本当の母に会いたくなる…

イタリア行きはこの現状から脱せられる大チャンスだと
孤児院の院長もガキ大将もワーニャに説得する。

金庫から自分の出生を記した書類を盗み
列車に乗り、悪ガキどもを撒き、母に会いたい一心で
旅を続ける。

追っ手に見つかったとき、ワーニャの振る舞いは
一人前の男だった。

こうして実際の母に会い、大団円となるのだけど
ちょっと美しすぎたかな、、、と思ってもいる。