裸の夏

heureux302008-01-26

舞踏家・麿赤児大駱駝艦が行う夏合宿に参加した
若者の姿を捉えたドキュメンタリー。

なぜ彼らは舞踏を目指すのか、理由はまちまちだし
動機も大層なものはない。
突き動かされたように、大駱駝艦の門をたたいたのだろう。

体を使って何かを表現する。
そのための鍛錬を夏合宿で積むのだが
その鍛錬のさま、を肉感的に見たかった。
滴り落ちる汗、倒れる人、など鍛錬を画として見たかった。

これを人間の成長過程を見せるものであれば
合宿の前後でどのように人が変わったか
顔色が変わってきたかを、際立たせたくなるが
その点は掘り下げられていなかった。

引っ込み思案の人はそのままで、あったように見えた。
あまりにも変わる姿を見せられると啓発セミナーみたいになるし
ストーリーを無理に作り出すのも駄目だろう。


頭を丸め、全身に金粉を塗り、肉体一つで
全存在を放つ舞台は圧巻。実際を見たい。