ALWAYS

heureux302007-11-10

を観る。
CGで再現された昭和三十年代の東京の風景は圧巻である。
小道具や衣装を昭和ノスタルジックに還すのも大事だが
言葉が少しおざなりだったよう泣きがする。
向田邦子の小説などには下町言葉が溢れていて
新鮮だったが、本作では言葉の響きで新鮮味にかけていた気がする。

ただ、父親役の堤慎一が息子の頭をポカポカ叩く時の音が
なんともおかしく愛しい。
昔よく聞いた音であったことを思い出す。

貧しい中での慎ましい暮らしぶりが描かれていて
飽食のこの時代には教訓めいたものにも思えた。


見に来ている人も叔父さんおばさんが多い。
ノスタルジーに浸るためだろうか。
そのうち、昭和時代も、時代劇のような扱いになるのかもしれない。