ガンに侵され余命半年となった人生を
振り返りながら最後を迎えるという作品。
ひょっこり会いに来てもいやな顔せずに
受け入れてくれる人だけでなく
倒産に追い込んだ元社長に殴られるなど。
いきなり来て死ぬとか言われても困るんじゃないのか。
私生活では家庭に恵まれ愛人にも恵まれ
ホスピスに愛人を招くほど。
夫人に愛人を見送らせるシーンもあった。
世間一般でみれば、ずいぶんひどい男である。
折角よき家庭なのに家族との関わりもあまり描かれて
おらず物足りない。
夫人の動揺が一番のテーマではないのかな。
どういう演出意図か分からないが肺がんなのに
喫煙のシーンが多い。
テーマは重いものだが、理解しがたい設定が多く
ちょっと受け入れられない
役所浩二がいい演技をしただけに
惜しい。
死というテーマに対して大きく広げすぎた感じだ。