ストロベリーショートケイクス&待合室

ストロベリーショートケイクス

ぼろぼろになっていく女たちの再生の物語。
セックスとか女の子の体が軽く扱われてどこにも居場所が
内容に見えた。とてももろくて切ない。

OL嬢が寂しさを紛らわすためにしたセックスは
ホテトル嬢のそれと何の代わりもなく見えた。

吐く女の裸体での仰向け、オナニーに耽るシーンは
寂しげで愛しい。

店番の女のセックスはまったく描かれていなかったがそれは
無垢の象徴なのか。

広い大都会の中、細い糸のような四人は
微かに交わりながら
最後は一つの点に集約した。

女の深さを感じた一作。

●待合室
岩手の奥深い寒村で交差する人々の心のふれあい。
なんとなく物足りない感じ。
感動のエッセンスをまぶし過ぎたような気がしないでもない。
もうちょっと人の強さを見せてもらいたかった。
あき竹城は見事に好演。