天気の子

映像美の美しさには慣れてしまって驚きがなかった。

家出少年と親無し子という寄る辺ない二人が都会の片隅で

生きぬく物語なのか。少女の天気を操るという超能力で生計を立てようとするが

彼女の体に負担がかかっていた。彼女はそのことを黙って喜ぶ少年のために身を粉にしていた。彼女の献身と自己犠牲に打ちのめされて、世界を犠牲にしてまでも彼女を救うことにかけた少年。

天気で気分が変わるという、外界によって左右される人の感情をテーマにしたのは面白いと思う。天気という普遍なつかみどころの無いものなのに。天気と人とのかかわりについてうんちくがもっとあってもよかったように思える。