ジュピターズ・ムーン

国境を越える時に銃撃された少年が、超能力に目覚め不死と

浮遊能力を手に入れた、SF作品。舞台はまさに現代ヨーロッパの

シリア人難民受け入れをテーマにしていて

難民とドイツ人の生活の対比がなんとも残酷。

難民は身一つで逃れた訳だから何も持っていない。迷惑がられ

人の扱いがなされない。超能力に目覚めた少年と出会った医師が彼を

利用して金作りに励む、それを追う刑事がストーリーの軸。

その辺は地味目で退屈だが浮遊する描写やカーチェイスの模様、

重力を操り部屋を回転させるなど

飽きさせない。

少年の父のパスポートを国境越えのドサクサで奪った男がなりすまして

電車爆破を決行したりとテロのある生活を見せて来れた。

最後は人々の前で浮遊するところが目撃され

神のような存在になってしまう終わり方だった。

神の登場で平和が来るのだろうか