キングスマン ゴールデンサークル

ポップでノリの良い映画だが、師弟関係、愛情、自己犠牲などを
バランス良く配置している。
スパイ活動を支える技術がSFだが、過程は問題ではない。
そこはおしゃれにかっこよく見せて、もたらせる結果を導き
ストーリーを展開していくのだ。
エグジーが彼女の家族との夕餉できたオレンジのタキシード、
敵役のポピーアダムズの60年代テイストのアメリカンロードサイド
モンスターインクのような道化師役をこなすエルトンジョン。
登場する人々がなにがしかの美学を持って、作品を作っている。
ストーリーを楽しむというより、その小道具や衣装も十分に楽しい。
暴騰から「カントリーロード」が使われ、マリーンが自爆する際も彼は大声で歌いあげている。「原点に戻る」ということを伝えたかったのだろうか。
死んだはずだったが最新治療で復活したハリーは1作目でみせた
華麗な動きができず、間誤付いたり錯乱しているところの描写は
エグジーへの代替わりをうまく見せていたと思う