ラ・ラ・ランド

冒頭から高速道路上に並んだ色とりどりの車とカラフルな服を着たドライバーたちのダンスから始まる。渋滞のいらだちから晴れ晴れとした空の下で軽やかに踊るさまと楽しい曲が、物語の導入に花を添えている。

1970年代の舞台かなと思ってたらスマホが出てきたので現代だった。

映画女優を目指すミアと自分の店を持ちたいゼフの夢をかなえるまでの物語。

夢見る二人はお互いのその奮闘する姿に惹かれあっていく。

オーディションに何度も落選してもトライするミア、理想とは違う音楽活動を生活の為始めるゼフとの間に徐々に隙間ができる。それを乗り越えようと営業先から戻ってミアの為にサプライズ夕食会を用意するも喧嘩して別れたり。

女優の夢をあきらめて実家に退散したミアを追って、最終オーディションへと連れ出し

そしてついに役を射止める。

すると舞台は暗転し、女優になったミアと店主になったゼフが登場する。

それぞれ夢を叶えられたのだが、それぞれの道を取ったからだろう。

偶然にもゼフの店に入り、初めてであったクリスマスのレストランでの流しで聴いた曲を披露される。二人は一瞬にしてその時に戻り、走馬灯は巡るが

全てを捨てて駆け出したりはなく、そっと終わる。一つの青春の終わりを美しく描いた。