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シン・ゴジラ

特撮で話題のゴジラ映画を見た。

でも特撮というよりは泥臭い人間劇を見た感がある。

監督はアニメ映画エヴァンゲリオンの方だが、そのテイストを

生身の人間に置き換えていた風であった。アニメではアニメとして見過ごせた演出が

生身の人間では妙に鼻に付いた。

 

ゴジラというなぞの巨大生命に都市が破壊され、各省庁の対策・奮闘振りが描かれているが既視感がある。やはり、大震災や大地震で混乱する行政や逃げ惑う人々の様子をくまなくテレビで見せられてきた現代人にとってはもはや見慣れた光景だ。これまで混乱と恐怖を監督の思いで描かれていたものが、実際の大震災を経験した結果、陳腐なものになりがちなのだ。

怪獣映画の描く混乱した世界は、現実に及ばなくなったのだ。そんな時代に生きているのだ。

対策を採るために編成された行政マンたちは布陣を敷くために会議室に机やコピー機やPCを持ち込んで整然と並べていく。会議と調整を繰り返していく様子はもはや喜劇であり風刺だ。

監督はゴジラを通して現代日本を風刺したかったのだろうか。