ミュージシャンを目指すドラッグクイーンのルディと
堅実な人生を送るため弁護士を目指し結婚をしたポールと
母親の愛を知らないダウン症のマルコ。
それぞれが欠けていた物をお互いが補うように
共同生活を送っていたのだが
その慎ましい生活を嗤い正義と良識を振りかざして
押しつぶしてしまった70年代のアメリカ社会。
親権を復活させるために薬物中毒の母親を
出所までさせてしまった
彼らの憎むべき良心。
母親に引き取られても居場所のないマルコは
町を放蕩し死んでしまった。
三人の求めた愛の行方が潰されていった。
その事件は小さな記事となってしまい
ポールは手紙とともに切抜きを
司法関係者に送った。
マルコとの暮らしの中で
運が開けていったルディの落胆振り。
ハッピーエンドを求めたマルコだったが
結末が重くのしかかった。