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クロワッサンで朝食を

離婚、親の死、子供の独立、と開放されてしまったアンヌは
パリ在住で同郷出身のフリーダのお手伝いさんとして
新し生活を始めた。
このフリーダが曲者でアンヌを気に食わないのか
何かにつけて八つ当たりをする。

アンヌをあてがったのはかつての恋人ステファンの
身寄りのないフリーダへの思いやりでもあったが
同時に、厄介払いだったのかもしれない。

これにうすうす気がついているフリーダだから
アンヌに意地悪するのか。

アンヌもフリーダの孤独を紛らわすために
かつてのコーラス仲間に声をかけて茶話会を開くも
昔の揉め事を思い出して、お互いに改心できていない
ことを責め合ってぶち壊しに。

ついにアンヌも自分のやっていることのむなしさ、異郷の地での孤独感に
押されて戻る決心をするのだが
留まる。パリの夜を歩きとおし、憧れのパリを独り占めにする。
そして焼きたてのクロワッサンを食べる。

反発しながらも寄る辺のない二人が行き着くところは
ここしかなかったのだ