39窃盗団

発達障害の弟とダウン症の兄の自由への脱出。というべきか。
出所したばかりの弟と唯一の家族をなくした兄が
刑法39条に守られてるから何やってもよいと
悪友にそそのかされてその気になって。

彼らの立てる犯罪計画はいい加減で行き当たりばったりで
盗んだものもどうしようもないものばかり。

イノセンスで押し倒していくのかなと思ったが
世間に理解されない二人の姿が際立っていった。

ひまわり学級の同級生だったかずちゃんと3人で
泥棒の旅に出たのだが行き当たりばったりでうまくいかない。
そのかずちゃんは警察に保護され逃げる二人。

どこか遠くの町にまで逃げた二人は中華料理屋で
食い逃げを試みたがこれも警察捕まる

降込め詐欺の頭領役のケンジがバカをだまして。。。ということば。

バカじゃない、という弟の言葉がひっかかる

兄の修行と称した入浴で、弟に浴びせられた罵声を繰り返し
反省しているシーン。

兄の見ている世界、弟を救うヒーローとしての自分。

最後に三人が集い、くじで当てた家に住まう。
コレで安住が訪れるのだろうか。

面白うてやがて悲しき良い作品んだ。

弟の大役がすばらしく、生き生きとしていた。
声が良かった。