東京家族

広島の小さな島からやってきた老夫婦が
東京に住まう三人子供たちを訪ねてきたが邪険にされていくさまは切ない。

物語は容赦なく進み、上京中の母親が他界することで
それまでにぞんざいに扱っていた子供たちは豹変し
態度を改めていく。

長男の嫁はそれなりの良識と他人行儀で中立を保っていたのが
面白く、長女のえげつなさが引き立っていった。

家族が滅んでいく様を、人間の薄情さを描いていて
良かった。

希望もあり、他人でも他人を思いやれる人がいるということも描かれて
劇終となった。