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かぞくのくに

安藤サクラと井上新が引き裂かれる兄弟役として描かれていた。
淡々と描かれていく二人やその両親、親戚、監視役などが
これまた淡い色彩の中で、彼らなりの日常を送っていく。
その日常は彼の国の気まぐれで人もたやすく切られていく。
この容易く切られる所が面白い。
さもありなんという心地だ。

作品は淡々とあり、誰もがその理不尽さに耐えて
人生の不条理を嘆きつつも忍ぶ。
諦めていくことに慣れざるを得ないのだ。
社会システムの不合理とはいえそれはもはや
自然災害天変地異と等しいのだ。

兄弟二人が旅行かばんを選ぶシーンが
唯一のファンタジー。
妹はそれを持って兄の遺志を継ぐ。