ミケランジェロの暗号

ヒットラー時代のドイツ、
ユダヤ人の画商の息子と、そこの居候だったドイツ人の息子との
決別を描いていた。

支配するほうとされるほうに分かれてしまい
その悲哀を描くかと思ったが
輸送中の墜落事故で二人は立場を逆転させる。

ここからはコメディタッチだったが
笑っていいのか戸惑ってしまう。

イタリアのムッソリーニとの会談で
持参したいと考えていたミケランジェロの絵を探すため
取調べを行い、その駆け引きだったが
映画のタイトルにするほど重要性はなかったような。

ニセモノをつかませて終わり、というのは
ありがちだが二度も掴ませるというのは面白い。
本物を鮮やかに抜き取る様もよかった。

寝返ったかと思われた女房役も
元の鞘に収まったのだが
動機が不純に見えた。