人生、ここにあり!

精神病患者を解放する法律バザリア法によって
自由になったはずの元患者たちだが
やはり医師の監視の下、精神の高揚を抑える薬を
投与されながら単純作業をさせられていた。

彼らも協同組合(株式会社みたいなもの?)で独立した組織
のようだったが。

ここに労組のネッロが流れてきて
組織、運動、の手ほどきで彼ら組織を立ち上げさせていく。
偶然の発見で寄木の技術があることが分かり
それで立ち上がっていくところが痛快。
それぞれの特性を生かしたままごとのような役割分担も
サメのような存在感の理事長の登場で笑えた。


生まれ持った障害でも人並みに生きられる、
薬の投与も押さえ、より動け、開放された性を売春で
楽しむ。
生き返ったような彼らの顔。



より大きな仕事のために給料を棚上げし
設備投資にまわすことを提案したロッソだったが
それに反対したのはジージョだった。
恋した相手にプレゼントが遅れなくなるのがその訳。

組合を動かしてきたネッロとしては
思い通りに行かないことに癇癪を起こすのだが
彼の自己中心的な考え分かる。

仕事とは生きる喜びと、彼らは充実していくのだが
ジージョの恋、ケンカ、失恋、そしてその死が
彼らを打ちのめす
責任を感じたロッソは組合に戻ることが出来ず
仕事を変えた。

そんな彼を支える彼女の言葉がいい
狂ってない人なんていないのよ
その通りだろう。

今までの自分を改めて再起をちかうロッソだった。
差別されるもの差別するもの、ともに
同じなのだ。