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南極料理人

南極のドーム富士観測基地内で起こる人間ドラマ。
閉鎖された空間の中に男が8人。
如何にして生きていくかは衣食住を充実させること。
調理担当の西村は限られた環境と食材で精一杯旨い飯を作り上げる。
映画は調理する彼の姿を捉えるが、それは従であって
主は食卓、食べるシーンである。
食卓に並ぶ旨そうな料理の数々。刺身に天ぷらにまるで旅館のよう。

家族と疎遠になる中、必死に電話にしがみつく姿がなんとも染入る。

小道具もよくて、人間の生臭さが感じられた。
マージャン、酒、タバコ、まるで男子学生寮のよう。

プライベートは一切なくストレスで気が狂いそうなシーンもあった。

だが、料理を通してみんなで食卓を囲み談笑する姿は
とても人間らしい。
ラストの食卓のシーンはまるで家族のようなやり取りを見せてくれた。
とても面白い。

派手なアクションもなく、真っ白な雪原、吹雪、そして薄暗い基地内だけで
物語は進む分、役者の力量が如何なく試される結果となった。
ただ、食べるだけの演技でも実に難しいんだろうな。