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ぜんぶ、フィデルのせい

1970年代のフランスを舞台にした作品。
主人公の子役の目線で物語が進んでいくため
見る前にはこの時代の背景を知っておかないと
分かり辛い。

三人のお手伝いさんから
いろいろな話を聞かせるシーンが面白い。
キューバ出身者からは共産主義の批判を、ギリシャ出身者は神話を、ベトナム出身者はベトナムの民話を。
それぞれの話を女の子なりに解釈して、それが案外世の中の真実で、という布石でもある。


子供そっちのけで共産主義運動に目覚めた両親を
しらけた目で見る女の子の子役がとても良い。
さらに幼い弟役も子供らしく無邪気で面白い。
案外、この弟の行動や言葉で物語が進むところがいい。



さて、スペインの貴族階級出身である父親は、その出自に
コンプレックスを持っていてそれを乗り越える為の運動参加だったのか。
彼が支援していたチリの大統領が倒れたニュースに呆然とする様は
何を表していたのだろう。
運動のむなしさか・・・

そっとそばによって手を握る娘。

大事なものは身近にあるというメッセージだろう。


同じく、中絶をテーマにインタビューをする母親も登場する。
さまざまな事情で重大な決断をせままれる女性とそれを支援する女性たち。
冒頭、結婚式で幸せそうな娘が一転薄幸になっていた。

わなにかかった足を噛み切って逃げた狐の逸話、
従順であるヤギの話、女の子は成長していく。