余命

がんに再び侵された女医が妊娠をした。待望の赤ちゃん。
しかし生んでも、堕胎して治療に専念しても
病で死に行くことからは逃れられない。

だが死の恐怖を乗り越えて彼女は生むことを決意する。
凛とした姿を松雪泰子が演じている。

ただ、なんとなくメリハリのない場面転換が見られ
死への恐怖を如何に対峙するかが見受けられなかった。
生んだ後の、わが子との対面の喜びが、物足りない感じ。
子供つながりで言えば、白血病の子、その子をいじめる中学生の
役柄が後半部分に生かせていない。
なぜ、かれらを描く必要があったのだろう。
子供への愛という導線は見られない。

物語最後、成長した息子の姿は取り入れる必要があったのだろうか。

生きていく様を描いてほしかったな