ロンドン・シティの敏腕トレーダーが、懐かしき思い出の故郷プロバンスで
自分の生き方を見つめなおし変えていく話。
冒頭は敏腕トレーダーのアクティブなシーンを出すために
軽快なテンポで進み、部隊がプロバンスになるほど
緩やかになってきた。
主人公の話し口調も穏やかになってきた。
最終的には売り払おうとしていたワイン畑と屋敷を
取り戻し、縁ある人を呼び寄せて一緒に暮らすという
ハッピーエンドだが、どうして心変わりしたのか
良く分からなかった。
恋とかそういう一時の感情よりおじと過ごした思い出が
きっかけとなって心変わりしたことを、決定付けるシーンが
なかった。時折折りに回想が入るのだがいまひとつ・・・
性急にまとめてしまったような印象を持った。