話題になった小説を原作とした映画。
小説そのものは未読であるが前評判を聞いて観た。
男女9人の群像劇として描かれている。
主役は岡田と山粼あおいのようだった。
大都会の隅っこで人々がもがき、悩み
それでも人は孤独ではないということを示したかったのだろうが
まとまりきれてなかったような。
さまざまな人々の物語を交差させながら
台風で飛ばされる黄色い傘が針となって縫い合わせたのだろうが
まとまりのない感じがした。。。
観客受けするからといって色恋沙汰をいれないと
いけないのだろうか。
やはり世の無常、浮世を示すためには偶然が重なるこのような
ストーリには一目ぼれ的要素を据えずだめっぽさを出して欲しい。
印象に残ったシーンとして父親役の三浦が家族を捨てた
ところだろうか。ただ、それに至るまで、そして家族が回復するまでが
薄い感じがした。
演者はいずれもすばらしい。
岡田はいい役者だ。