天然コケッコー

heureux302007-12-09

子どもたちのなんてことはない日常生活を描いた映画。
良くできている作品。
面白さを加味したくなってあらぬロマンスやハプニングを
加えたくなるが、そこまで発展もなく日々無事に過ぎていく。
意味のない、というか無為、無垢さを美しく表現している。
そこがいいと思った。
セリフや仕草に意味を見出すのは、野暮なのだ。


田舎の学校に都会から転校生が来れば、異邦人を迎えた村の
典型的なストーリーとして推察がつくが、この作品にはそれがなく、
それともあえて省いていたのか、思い出の小箱のように
美しい思い出のような、形で構成されている。

子どものささやかな願いとか、遊び、言葉、生活音がすべてが
愛らしい作品。

高校へ進学するということで今までの世界から外の世界へと
旅立つ二人、今までの世界との別れのシーンも美しい。。。