いのちの食べ方

heureux302007-11-13

生き物が食べ物になるまでを取り上げたドキュメンタリー。
ドキュメンタリーなのに、映像だけで魅せてくれた。
解説や、ナビゲーターなど一切なしで様々な生産の現場の映像を
つなげていったもの。
斬新。

各シーンは機械による自動化、効率化、大量生産化を伝えるため
ロングショットのシーンが多い。
牛や豚や鳥も生産物として淡々と生産され処理されていくのを
強調し、「可哀想」という気持ちに微塵にもさせなかった。
その生産に携わる人間たちも無言で働く姿を映すことで
人間もこの巨大なシステムの一部に組み込まれているというのを
あらわしていた。

人間の業の深さというより
人間の科学の勝利、そしてその科学に振り回される人間の悲哀を
見た心地がした。