恋愛睡眠のすすめ / ドレスデン〜運命の日

恋愛睡眠のすすめ

夢と現実の区別がつかなくなった主人公の話。
見ているほうもどっちが夢か現実か分からなくなってしまうが
主人公の内面を偽りなく表現するなら
この手法がいいと思った。
でも主人公はオタク臭い。こういう人に取り付かれたら
女も面倒だろうな。

ファンタジックで面白いと思うが
ファンタジックなだけで良いのかな。

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ドレスデン 運命の日

第二次大戦中、ドレスデン空爆に至るまでの日々を
描いた作品。ドイツの上流家庭の生活、中流の生活、
食べ物、飲み物、音楽、など当時の生活がうかがい知れた。
これは面白い。
ストーリーは不時着したイギリス空軍兵とドイツ看護師の
許されない恋を描いたもので、それを軸にさまざまな目線で
当時の生活、戦争の悲惨さを描いていた。

戦時中といっても食い物があるところにはあるんだな。

でも、二人が恋に落ちる理由がなかなか見出せなかった。
すでに婚約者もいるにもかかわらず。。。

戦火の悲惨さを徹底的に描いている作品だと思う。
ユダヤ人差別の日常性も訴えている。
ラストシーンで現代によみがえった聖母教会を
深く取り上げることで物語としての余韻が途切れた
ような気がした。