クィーン

ダイアナ妃が事故死して十年。
事故から一週間の王室を描いた作品。
非常に面白かった。

儀式形式を笑っていた新首相のトニーブレアも
女王の考えを次第に理解し、一番の理解者となるところが
面白い。
感化されたというわけではなく、長としての役割を理解したんだろう。

印象的なシーンとしてバルモラルの森で鹿と出会う。
一人泣いていた女王はその鹿を何に観たのだろうか。
ダイアナ妃、ではないんだろうな。
英国が築いてきた歴史、文化、女王が守ってきた伝統、格式、なのだろう。
そしてそ鹿は撃ち殺される。
わざわざのそ鹿を見に行く。
伝統が死んでいったのだ。
鹿を撃ったのが投資家というのも皮肉。

国家や国民を束ねるという大役を王室は守ってきているのだ。
一時の感情で堕ちるわけには行かないのだ。

それにしてもわれわれはダイアナ妃のこと知らなさ過ぎる。